喫茶ステラと死神の蝶 感想
総合評価 ☆☆☆★ (3.5/5)
シナリオ ☆☆☆ (3/5) (キャラ)
キャラ ☆☆☆☆ (4/5)
CG ☆☆☆☆☆ (5/5)
音楽 ☆☆☆ (3/5)
エロ ☆☆☆ (3/5)
ゆずの最新作。前2作が設定の割に話が小さく微妙な感触だったが、今回は余り死神関係の設定に比重を置きすぎず、カフェ要素に寄せたのがハマっていい感じのキャラゲーになった印象。相変わらずキャラは可愛い、読み物的面白さは添え物といったスタンス。
シナリオ
全体
過去作と比べても全体的にシリアスというかストレスを感じる要素は極力排除していた様に感じた。嫌なモブやあからさまな悪人が出ることもない優しい世界観。
話の流れ上シリアス展開に入るが、キャラ達の雰囲気やシリアス展開の尺の短さからさっと終わる。ただ反対にあっさり終わりすぎて肩透かし感もあるが、ゆずはこれでいいと思う。
個人的には共通√のお店の作りに四苦八苦しながら頑張ってる部分が一番読んでてて楽しかった。ヒロインたちと協力しながらというベタな展開ではあるが、感情移入しやすくていい。反対に個別はヒロインは可愛いんだけど、流石に途中で飽きてくる部分も。
栞那√
一応グランド枠?タイトルの死神さんだし。感想としては過程とかこまけえことはいいんだよ!美味しいもの並べといたぞ!って感じの√。ゆずあるあるのエロ妄想系ヒロインさん。死神の設定をそれっぽい感動的な場面で使い、ご都合主義で解決。
後はヒロイン可愛い!親父とも和解!おれは幸せだぜ!って感じ。ヒロインは中の人も相まって可愛らしいし細かいこと気にしなければそれなりにいい√だとは思う。
やってることはサノバのRESTARTの反対。過去の改変を否定的にとらえたその上で、ご都合主義で強引に解決。サノバも大概だったけどこっちは更に力技。ただこの力技のおかげで後で消える消えないの話あるんだろうなあという引っ掛かり覚えず、ヒロインの魅力堪能しやすいのは素直に良い点だと思う。
ナツメ√
大学生設定を活かしたヒロイン。クール→デレのギャップが強いと思う。彼女の問題も中盤で大半解決済みみたいなものなので、キャラ萌えに集中しやすい。
二人でお酒飲んだり、仕事仲間から距離が詰まっていく過程が良かった。付き合う前後はやや展開早い感じもあるけど、極端に気になる程でもない。可愛いとは思うけど、個人的にそこまで好みでも無かったので悪くないんじゃない?ぐらいの感想。
完成度は一番高いとは思う。
希√
年下幼馴染。幼馴染らしい夫婦漫才やら距離感が魅力。ライターすげえわかりやすい。友達感覚の幼馴染好きな人に良さそうな感じ。この二人のやり取りは読んでて楽しいので個別中では結構スラスラ読めた方。
反面取ってつけた様な巫女関連の展開は、微妙。特に正月以降はダラダラ続いてる印象もあるので、大晦日の時点で終わりにして後は普通にイチャラブってた方が良かった。
愛衣
褐色というか日焼け?の後輩。元気系かあという印象だったけど普通に可愛かったですね。序盤の敬語から付き合い始めてから遠慮なくなる感じも良き。女子会シーンで他のメンツからからかわれたり、楽しそうにしてるも評価点。
反面、瞳関連の設定は、設定の大きさに反して展開はこじんまりで微妙な印象。結局おまじないぐらいしてよってのを最後まで引っ張ってたからなあ。栞那√みたくこまけえことはいいんだよと言えるほど√に力はない。
涼音√
サブルート。短い分下手なシリアスも挟まず、綺麗にまとまってると思う。
メインが同い年か年下(死神さんはまあ)なので年上分の補給としても良い安牌。年上ロリの強みも出てるとは思うけどまあサブだなあと。
CG
相変わらず質も差分も数も安定してて良い。キャラの髪型差分も多くていいよね。ここが売りにみたいなとこもあるが、いつもどおりの高水準。
エロ
CGの質と数的に普通に使える?感じ。純愛ゲーとしては良いと思う。基本ノーマルなので飛び抜けていいとかではない。
総評
いつもどおりのゆずソフトといった感じ。尖らず丸くでキャラを楽しむ作品。キャラの可愛さを求めるなら外れないといった感じ。いないとは思うけど面白さ目当てで買うとパッケ投げます。