Making*Lovers 感想
総合評価 ☆☆☆☆☆ (5/5)
シナリオ ☆☆☆☆☆ (5/5) (キャラ)
キャラ ☆☆☆☆☆ (5/5)
CG ☆☆☆☆☆ (5/5)
音楽 ☆☆☆ (3/5)
エロ ☆☆☆ (3/5)
コンセプトは「交際してから育む恋心」という事で全ヒロインと交際もしくはそれに近しい状況から始まる作品。
所謂共通ルートを無くし、導入の分岐だけに留め個別ルートを進展→交際の順に進めていく作品。いいぐらいに癖のあるヒロインと笑いを誘うテキスト演技、ヒロインの可愛さがかなり高品質な良作。
評価点
シナリオ構成
共通ルートでちまちま選んで交流を深め仲良くなっていく手順をバッサリ切り捨て、交流を通した進展を個別毎に行っていくのはかなり快適だった。
また、付き合ってから仲を深めるというコンセプトも違和感を大きく感じる部分は少なく、勢いで付き合い始める→進展でお互いを知っていくの流れで上手く使っていた。
ここが一番うまく機能してたのが咲さんだった印象。
キャラ同士のやり取り
良く言えばハイテンション気味な、悪く言えば、若干バカっぽいテンションと恋愛ゲームらしいツボを抑えている。
ちゃんと萌えポイントは的確に付きながら、上手く笑えるレベルでキャラを崩しているため、楽しく読める。
ヒロイン感想
小鳥遊 亜子
義妹ちゃん。この手の妹キャラお約束のしっかりもの具合と甘えん坊具合をうまく両立してたキャラ。兄妹での背徳関係もうまい具合にマイルドにしており、作風とマッチしているのが高評価。
妹という設定上他のキャラと距離の詰め方がまた違っており、実家暮らしならでは、困り毎等も盛り込んでいる。進展段階で、結構甘々なので恋愛段階に映ると砂糖に砂糖かけたみたいな甘さ。
およそヒロインとして可愛い部分は抑えているので、好みの人には本当にいいキャラだと思う。
また、ルートでは他のヒロインは顔出さないのだが、妹である彼女はちょくちょく出てくる。
鳴瀬 咲
年上社会人。色々な理由が重なり、美人なのに恋愛経験なし系ヒロイン。
初対面からグイグイ来るレイナ、電波気味のましろと違って真っ当に0からスタート。また、唯一の年上ということもあり、主人公サイドが甘えていく展開も多い。
勢いで付き合って、そこからお互いを知っていくという今作のコンセプトに最も忠実なキャラで進める事で少しづつ相手の事を知っていける。
基本的に美人なお姉さんだが、ちょくちょくボケてるというか抜けている可愛い部分もある。
鹿目 レイナ
パワぷる系後輩。ピュアコネのデレた後のアリサがのっけからいる感じ。
とにかく最初から好き好き全開でグイグイ来るため、攻略しているというよりはされている気分。単純に好きとか、一目惚れとかじゃなくて、それにきちんと理由があったり、自信家に見えてそうじゃなくて、意外と打たれ弱かったりといったギャップも魅力的。
甘え上手な年下というだけでなく、しっかりものの一面があったりギャップ萌えも上手く使ってるキャラ。
個人的には年下二人組がお気にいり。
北大路 可憐
再会同級生。別に幼馴染とかではない。
主人公との距離感、それに合わせたシナリオ、単純な可愛さ等好み抜きにすれば、今作で一番出来がいいルートかつキャラ。
素直になれない面倒くさい部分が可愛く、ルートも夢を追っている彼女を素直に応援できる構成なので、感情移入しやすい。
また同棲しているので、日常生活での距離感のちょっとした変化などの描写も盛り込まれている。
月野 ましろ
不思議ちゃん系。付き合い始めるところから彼女の世界全開。可愛いキャラではあるのだけど、それ以上に困惑が生まれるキャラだった印象。
特に癖が強いキャラなので、好きな人は好きだが、そうでない人は多分一番微妙って評価になりそうなキャラ
総評
キャラの可愛さと掛け合いが良質なキャラゲー。軽いノリで、サクッと楽しめるいい意味での軽さのゲーム。