るいは智を呼ぶ 感想
総合評価 ☆☆☆★ (3.5/5)
シナリオ ☆☆☆ (3/5)(シナリオ)
キャラ ☆☆☆☆☆ (5/5)
CG ☆☆☆☆ (4/5)
音楽 ☆☆☆☆☆ (5/5)
エロ ☆ (1/5)
僕らはみんな呪われている。呪いによって振り回される濃いキャラクター達の物語。やや回りくどく気取ったような文章と、ご都合主義感がある呪いの設定ではあるが、全体としてはまとまっており、質も良い。特にメインキャラが8人と多めでありながらどのキャラも空気にならずキャラ立ちしているのはいい。
智ちん可愛い。ふーりん男の娘最高。
シナリオ
呪いという成約と超能力的な才能を持つメインキャラ達。そんなキャラ達は当然一癖も二癖もある。他人から群れになり次第に仲間へと変わっていく関係は非常にいい。全員が全員知られることで死に直結する弱点をもつので、当初のドライな関係においても納得する。
伏線も最終√である茜子√までで回収しており、進めている最中で色々と考えながら進めていける。
キャラ
和久津智
清楚可憐な美少女優等生(男)。前向きに卑屈だの、卑劣女だの言われる通りの策略家。とはいえこういった性格は呪いが原因で身についたもので、本質的には人間臭く世話焼き、お人好し。勝つために綺麗事にこだわらない姿勢と人間臭さが魅力的。何より美少女。黙っていれば超正統派,男だけど、それがいいんだけど。
呪いは、自分の本当の性別を知られてはいけない。才能は望む未来を引き寄せる。
智は双子の姉と才能と呪いを共有しており、これを利用する事で呪いを回避している場面がある。
皆元るい
るい智のるいの方。実は年上のワンコ系姉さん。信じることを信仰していると言われるほど一度信用した相手に対しては情が厚い。腹ペコ怪力娘、栄養は全部胸に行くタイプ。最初は彼女の√固定ということもあって相棒感強め。
呪いは約束を交わしてはいけない。才能は怪力をはじめとした身体能力の強化。
何気にお楽しみシーンは最多で性別バレから肉体関係にハマっちゃうえっちさもあったり。
花城花鶏
レズお嬢様。ネタ的にもシナリオ的にも問題キャラ。好きか嫌いかがはっきり分かれるタイプのキャラ。良くも悪くも我が強く、相手に対しても遠慮がない。特に彼女ルートではそれが大きく出ており、呪いや大事な物の紛失したという理由があってもフォローできないほど周りに当たり散らかすので、かなり感じが悪い。基本自分一人でやるスタンスな為、薄情に写りやすいのもあって人を選ぶタイプのキャラ。
呪いは他者に助けを求めてはいけない。才能は思考の加速。
鳴滝こより
攻略キャラ最年少。ちょっとズレているがまとも。とはいえピンクポッチーズとか名付ける感性なのでやっぱまともじゃねーわ。呪いの影響もあってか他者依存が強く、懐いた相手にはべったりになる。実は過去に智と会った事があったり。
恋人になるともう1段階デレが強くなるので非常に可愛い。
呪いは通ったことのない扉は開けない。才能は運動の再現。
白鞘 伊代
メガネ、巨乳常識人と人気あるんだかないんだか分からない属性のヒロイン。彼女のルートは茜子ルートのタメ的な部分もあり、見せ場も恵に持っていかれている部分もあるのでやや不遇な印象。能力やキャラ的に便利なキャラではあり、派手ではないがなくてはならないキャラ。
呪いは、固有名詞を読んではいけない。才能は道具を使いこなす。
茅場 茜子
ダウナー系ロリ。何気にグランドヒロイン。呪いの関係上個別に入るまではふれあいが少ないがその分、入ったあとのデレは強め。彼女の才能は便利能力というよりは呪いとも言うべきもので、ここは才能によって生を得ている恵と対になっている。他人と触れ合いを誰よりも避けなくてはいけなかった彼女がグランドなのは作風的にも正解なのかな。
呪いは人に直接触れてはいけない。才能は人の心を読む。
才野原 恵
実は女の子でした。最も呪いと才能に振り回されていた少女。黒幕ミスリード(一応間違いではない)から最後を持っていく。呪いのせいで本当の事を話せず、煙に巻く様な発言が大半だからこそラストの本音を語るシーンは胸にくる。彼女が望む平凡な日々は決して手に入らず、殺人を犯してでも命を繋ぐか、死ぬかの2択。ご都合主義でも彼女が報われるルートは欲しかった。
呪いは、自分に関する本当のことを話してはいけない。才能は命の上乗せ。
CG
可愛らしいものか狂気的なものまで。作品の没入感を高めるいい出来だったと思う。智の美少女っぷりがすごいし、すごい。
エロ
質云々の前に数が少ない。最多のともで3つ、茜子と伊代に至っては1つだけ。
総評
キャラゲー寄りのシナリオゲー。ややご都合主義感はあるが、雰囲気やキャラがよくハマる人はハマる。共通段階だとクドい言い回しが多いので少しダレる。