エロゲ好きの自由帳

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ハピメア 感想

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総合評価  ☆☆☆☆       (4/5)
シナリオ  ☆☆☆        (3/5)(シナリオ)
キャラ     ☆☆☆☆☆      (5/5)
CG        ☆☆☆☆☆      (5/5)
音楽           ☆☆☆        (3/5)
エロ           ☆☆☆             (3/5)

 

 夢をテーマに、おとぎ話ちっくな雰囲気が魅力の作品。夢か現かどちらがホントかプレイヤーも登場人物もさまよいながら、進んでいく。雰囲気は抜群、キャラも良い、共通がやや退屈で、話の流れが大体一緒なのと先が読みやすい展開なのでシナリオは若干物足りないかなあといった印象。

 

 

 

シナリオ

夢の否定

 ハピメアでは有栖を除く3人の√では夢の否定のお話である。(舞亜√はまた別)咲も弥生も景子も現実ではどうにもならない物を優しい夢によって解決しようとする。景子は若干別だが、咲と弥生は明確に夢に救いを求めていた。

 ハピメアの世界で見る夢はどうしようもなく優しい。もしあの時こうだったらというifを提供され、それを夢と感じる事なく体験することが出来る。

 薬物の様な中毒性、駄目だと間違いだと分かっていてもその魅力には抗いがたい。実際、透も1つ選択肢を間違えれば夢から帰って来れなくなる。それほど魅力的で危険なものがハピメアの夢なのだろう。

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 それを身をもって知っている透は、だからこそ現実に固執する。夢での幸せの歪さ、自分の現実を不幸にする夢を、誰よりも危うい透だからこそ否定する。夢の象徴である舞亜と決別することで夢を否定し、現実を肯定する。

 

夢の肯定

 逆に、有栖√では夢を肯定する。夢である舞亜を肯定し、今まで否定してきた夢からの現実への介入を良しとする。これだけ見ると、都合の良い選択肢をとっているだけに見えるが、そうではない。

 彼はいつだって良いと思った手段をとっていて、有子に対しては夢を使う事が手段として良しだったというだけだ。だって、透にしろ、ヒロインにしろ夢を否定してきたのは、現実の彼や彼女達が不幸になるからだ。夢によって生きる希望が持てるなら、使ってやるそういう事なのかなって。

 

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 有栖√では、夢を否定するわけでも、夢に溺れるわけでもなく、夢を受け入れる√であると考える。今までの夢の否定は言ってしまえば、いつか溺れてしまうという恐怖もあったのだろうが、有栖√では、舞亜に対し夢にぐらい居てくれていいと語るように、夢を夢として割り切れている。今までは舞亜とお別れし否定してきたが、この√ではそれはしていない。

 

キャラ

鳥海 有栖/有子

アリス(ヒロイン)かと思いきやルイス・キャロル(著者)

夢にだけにしか存在しない有栖と、咲√の回想で正体自体は割とバレバレなところ。愛情とか性格が重たいヒロイン面子の中だと比較的ヒロインらしい性格。可愛いのは可愛いと思うけど、√的には舞亜に食われてる感じがある。

 有栖と有子の同一視はしていないのは好感。まあ、同一視出来る程中身似てないしね。

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蓮乃 咲

 いばら姫

 妹→妹じゃねーじゃん→妹。なんだろうこう妹キャラではないんだけど、妹という絶妙になんとも言い難い属性。彼女の√は透だけでなく、咲も舞亜を振り切るお話である為、そこら辺の描写はしっかりしている。

 キャラとしては濃いんだけど、ヒロインとしてはなんというか物足りなさを感じる子。キャラ付けが割と独特なのと、分かりやすい可愛らしさが少ないのが原因かなあ。後、主人公が悪いのは分かるけど、その手のやり取りが多いので若干くどい。あんまりCv合ってない気はする。青山ゆかりさんだから下手ってわけじゃないんだけど、なんかこうしっくりこない。

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弥生 B ルートウィッジ

 白ウサギ

 唯一の先輩キャラ。トラブルメーカーだが頼りになる先輩。キャラとしては好みじゃないけど魅力的だと思う。

 ただ√がちょっとこう、正直ガキのワガママ感が強いので飲み込みにくいのがなんとも。彼女の出自や、家庭環境を考えればある程度は納得できなくはないけど、夢に囚われて起きれなくなったほうが心配かけるんじゃと。

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平坂 景子

ピーターパン

 面倒くさ可愛い後輩。かまってほしいけどかまってほしくないと言わんばかりの性格。好きと直球で伝えたり、結構男前度高い子。ひねくれてるのに素直というか、なんというか。保護欲そそられて、とにかく可愛いめっちゃ好みに刺さったヒロイン。

 √は父親が結構意味不明感強いの除けばいい出来なんじゃないですかね。主人公透ってか景子だけど。

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内藤 舞亜

チェシャ猫

 色んな意味で凄い、最恐最愛の妹。思った以上に凄まじいキャラCVのハマりっぷりもさる事ながら、めちゃくちゃひねくれてるけど一途で献身的って属性が強すぎる。行動は全て兄の為ってヒロインを普通こんな性格にするか?と言わんばかりのキャラだけど、だからこそ魅力的なんだろうと。

 他のヒロイン達とはいろいろな意味で別枠かつ別格。ラストは美味しいところ持っていくのはなんとも彼女らしい。

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ここのCGのシーンの流れはホントに素晴らしい

CG

 幻想的な作風によくあった室の高いCGというのが一番の感想。可愛らしいものから、おとぎ話の様な雰囲気を感じる幻想的なもの、恐怖を感じる様な不気味なものまで、作品の完成度を支えている。

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音楽

 作風にあったBGMといった感じ。特別耳に残るものはなかった。

 

エロ

CGの質は高い、テキストも悪くない。悪くないけど特別良いと思うほどでも。

 

総評

 キャラゲー寄りのシナリオゲーといった感じ。雰囲気は抜群だし、キャラ立ちもしているけど、シナリオ求めるとやや微妙かなと。